【体験談】フランスの警察に被害届[main courante]を出しに行きました。

main courante

警察に被害届(main courante)を出すという事がとてもハードルが高く、怖いことのように感じている人もいるかもしれませんが、私自身も、ある時、警察で被害届を出す必要があったので参考になればと思います。

はじめは、警察署に行くこと自体がとても怖かったです。

しかし、どうしても解決しなければならない問題のために、勇気を出して警察署に行くことにしました。窓口に到着し「main couranteを出したい」と説明すると、警察官に対応してもらうことができました。この時に、身分証明が必要になります。しばらく待たされ、個室に通されました。

待ち時間は、警察署の規模によって異なりますが、大都市の場合は数時間以上待たされることもありました。私がフランス語で説明をするのが難しい時も、警察官はなんとか理解しようと努力してくれました。

警察官に何がいつどこで起こったかなどの詳細な内容を話し、その内容をその場でパソコンに入力していきます。質問されることもあり、告訴するかどうかなども確認されます。そして出来上がった内容の確認を求められ、そこで間違いがあれば、その場で訂正をしてくれます。その後、問題がなければ署名して控えをもらいます。

これで手続きは完了です。

過去に何度か問題解決のために、被害届を出す必要がありましたが、スマホの翻訳アプリを駆使して、なんとか理解しようと努めてくださった警察官や、こちらの緊張をほぐそうと日本語で挨拶してくれた警察官もいました。本当に親身になってくださる方やアドバイスをくださる方もいて、勇気づけられる思いでした。

なんとか毎回、被害届を出すことができました。多少フランス語が苦手でも、必要な手続きを自分自身で進めることができるということを学びました。

また、警察官は職務に忠実であり、私たち市民を守るために努力していることも感じました。被害届を出すことは、大変な手続きであることは確かですが、必要な場合は諦めずに行動することが重要だと思います。

そして、対応してくださった警察官に対して敬意を持ち、コミュニケーションを大切にすることもとても大切です。

ただし、被害届を出す際には、担当者によって態度や対応が異なることがあります。被害届を提出時に冷たくあしらわれた経験がある知人もいます。そのため、何か問題があった場合には、諦めずに別の地区の警察に行ってみると良いかもしれません。

「Main courante」は、裁判資料として提出できる場合もあり、何らかの問題が生じた場合には、必要に応じて提出することが重要です。証拠がある場合はそれも持参し説明し、証拠がなくとも何か起こったことを残しておくことは重要です。これによって、問題が生じた際には、自分自身を守ることができます。

人生には、時に試練や困難が立ちはだかります。しかし、諦めずに前進することで、道は必ず開けると信じています。
現在の自分は、過去からの繋がりによって形成された場所にいますが、未来へ続く一歩は今日の自分が選択できるものです。

私が経験したことが、誰かの参考になることを願っています。


匿名希望:女性

【この体験談まとめ】
フランスでの被害届の手続きはハードルが高いと感じる方も多いですが、困難な時こそ、諦めずに進めば、必ず解決の道が見えてくると信じて行動しましょう。担当者によって態度が異なる場合もありますが、親身に話を聞いてくれる警察官もいることを知っておきましょう。被害届は裁判資料としても使用できるため、何か問題があった場合には、躊躇せずに出しておくことが重要だと思います。

République Française被害届関連ページ:被害届関連サイト・郵便番号から警察署の検索もできます。

この記事は、寄稿いただいた体験談をもとにFranceAideが編集したものです。

main courante

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次